欧州委、今後3年間のイタリア財政目標に懸念表明

[ブリュッセル/ミラノ 6日 ロイター] – 欧州委員会は、イタリアが7月に財政赤字を巡り欧州委の要求に応じなかったことから同国の今後3年間の財政目標について懸念を表明したが、イタリアは目標を維持する構えを示している。

欧州委は、イタリアのトリア経済・財務相に宛てた書簡で、同国が対国内総生産(GDP)比で2.4%とした19年の財政赤字目標に言及し、構造的財政赤字はGDP比0.8%押し上げられると指摘した。

欧州委は7月に19年の構造的財政赤字をGDP比0.6%削減するよう要請しており、これを踏まえると赤字は欧州委の要請から1.4ポイントもそれることになる。

書簡はまた、イタリアは2020年の財政赤字目標をGDP比2.1%、21年を1.8%としているが、これらも十分ではないと指摘。20─21年の構造的財政赤字が変わらないからだとし、「イタリア当局に対し、予算案が共通の財政規律に沿うよう求める」としている。

一方、イタリアのディマイオ副首相はローマでのイベントで、「プランBはない」として目標を維持する姿勢を示した。

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