ポンペオ米国務長官は8日、中国を訪問した際に冷遇された( Rod Lamkey/Getty Images)

ポンペオ氏訪中時「冷や飯を食わされた」北京内部からも不満の声 混乱露呈

ポンペオ米国務長官が8日訪中した際、中国側は食事会などの歓迎行事を催さず、同氏を冷遇した。これに対し、北京指導部の内部からも、「無礼な対応だ」と不満の声が上がった。米中貿易戦争をめぐる北京指導部の混乱ぶりを露呈した。

25日付の香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは北京指導部に近い情報筋の話を引用し、ポンペオ長官の訪中に関する詳しい情報を伝えた。それによると、訪中したポンペオ氏は習近平主席との話し合いを申し入れたが断られた。同氏はその後、王毅国務委員兼外相と会談した。王氏は1時間足らずの会談で、貿易摩擦や台湾などの問題でトランプ政権への非難に終始し、「米国が誤った行動を正すべきだ」と対立姿勢を貫いた。

会談後、王氏一行はポンペオ氏を食事に招待しようともせずに、そのまま立ち去った。ポンペオ氏に対する侮辱とも取れる王氏の言動に、中国国防部や上層部の幹部も妥当でないと批判したと情報筋は話した。

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