米WTI原油先物が上昇、OPEC主導の減産で市場安定化に期待

[シンガポール 12日 ロイター] – アジア時間の原油先物は上昇。前週に発表された石油輸出国機構(OPEC)主導による来年の協調減産で、来年の市場が安定するとの見方が支援材料となった。

リビア国営石油会社(NOC)が民兵に油田を占拠され国内最大のエルシャララ油田からの原油輸出が混乱したことも、相場の上昇につながったとトレーダーらはみている。

0023GMT(日本時間午前9時23分)時点で、米WTI原油先物<CLc1>は前日比1%高の1バレル=52.15ドル。北海ブレント先物<LCOc1>の取引はまだ始まっていない。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)はこの日、「OPECの減産で市場は安定する」との見方を示した。

一方、FGEのフェレイダン・フェシャラキ会長はリポートで「2019年第1・四半期末までの3カ月間に在庫を縮小させるには不十分」と分析。原油価格は「現状のファンダメンタルズが継続すれば、北海ブレントが55―60ドルの範囲、WTIはこれを5―10ドル程度下回る水準になる」と予想した。

先物ブローカー、FOREX.comの市場アナリスト、Fawad Razaqzada氏は「OPECは各国の減産量の公表を拒否しており、新たな懸念につながった」との見方を示した。

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