英国は原発セクターにコミット、日立の計画凍結受け首相報道官

[ロンドン 17日 ロイター] – メイ英首相の報道官は17日、 日立製作所<6501.T>が英国で進めていた原子力発電所の建設計画を凍結すると発表したことを受け、英国は原子力発電セクターにコミットしていると述べた。

日立は同計画について英政府に資金支援を拡大するよう求めていた。

同報道官は「いかなる取引も英国の消費者と納税者のためになるものでなければならない。あらゆる当事者間でさまざまな交渉を行い、努力したが、政府と日立は現時点で前進するための合意に達していない。政府は原子力セクターにコミットしている」と語った。

またこの日、英国のクラーク民間企業・エネルギー・産業戦略相は、再生可能エネルギーのコストが大幅に低下し、日立が凍結を発表した原発事業にかかる多額の補助金を正当化できないとして、新たな原発の資金調達に向けた選択肢を模索する方針を示した。

同相は議会で、政府が日立の事業を支援するため、発電量1メガワット時当たり最低75ポンドの保証と3分の1の権益取得を提案したことを明らかにした。

「新プロジェクトに資金を提供するため、新たなアプローチが必要だ」とし、政府は規制資産ベースモデルの活用を検討していると述べた。

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