北朝鮮、核放棄へ具体的な確約必要 米との再会談で=韓国外相

[ダボス(スイス) 24日 ロイター] – 韓国の康京和外相は24日、来月開催が予定される米朝首脳会談で、北朝鮮は核施設破棄や国際査察受け入れなど、核兵器放棄に向けた明確なコミットメントを確約する必要があるとの見解を示した。

康外相はスイスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でロイターに対し、北朝鮮が首脳会談で核兵器・弾道弾ミサイル開発プログラム放棄に向けた具体的な措置で合意することを楽観視しているとし、米朝両国の「堅固な政治的意思を踏まえ、具体的な成果を挙げると考えている」と語った。

米ホワイトハウスは前週、トランプ大統領が金正恩朝鮮労働党委員長と2月末ごろに再会談を行うと発表。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)はこの日、金氏が首脳会談開催に向け実務レベルの準備を進めるよう指示したと報じた。[nL3N1ZN6CY]

具体的な会談の日程について、康外相は両国が「大筋で合意」しており、「近く」発表される可能性があるとの認識を示した。

また、北朝鮮がいまだ国際社会の制裁解除に値する措置を講じていないとし、「北朝鮮が非核化に向けた軌道に乗っていることを明確に示す実質的な措置を確認できれば、制裁緩和について検討を始めることが可能と考える」と語った。

同時に、米国がそれに先立ち何らかのインセンティブを提供することは可能とし、朝鮮戦争の終結宣言や人道的支援の拡大、米朝連絡事務所の設置といった措置を韓国が米国に提案したことを明らかにした。

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