人間を4つのタイプに分類した司馬光
北宋の政治家で、歴史家でもある司馬光(1019 – 1086)は、紀元前403年から紀元969年までの歴史を編年体でつづった『資治通鑑(しじつがん)』を編集した人物。この歴史書は、実際に政治をする上で参考にすべき書として、後代の王朝では大変重宝され、司馬光も、偉業を成し遂げた学者として尊敬されている。
司馬光は、人間を4つのタイプに分類した。万事怠りなく機敏で徳と才能に恵まれた人、馬鹿で才能も徳もない人、高貴で徳は高いが才能はない人、卑しい性格で徳もないが才能には恵まれた人。
彼が官僚を人選するとき、まず選ぶのは「万事怠りなく機敏な者」のグループからだった。2番目に選ぶのは、「高貴な人」のグループで、もしその両方から最適な人物が見つからなければ、「卑しい性格の人」のグループから選ぶより、「馬鹿な人」のグループから選ぶと言った。なぜならば、才能があって徳を欠く人物は、才能がない人物より危険だからだ。
関連記事
なぜ私たちは、気づかぬうちにネガティブ思考の渦に飲み込まれてしまうのか。脳科学と最新研究から「絶望のループ」の正体をひもとき、抜け出すための具体的なヒントを探ります。
101歳で運転も世界旅行も現役──栄養学者が語る、遺伝ではなく「7つの生活習慣」こそが長寿の鍵。誰でも実践できるシンプルな秘訣が詰まっています。
毎日使う鍋や食器が、知らずに体へ影響しているかもしれません。がんを克服した教授が実践する「無毒キッチン」の知恵を通して、今日からできる安心な選び方と食習慣を学べる一編です。
金価格が高止まりする中、富裕層は地金を保管するだけでなく、貸し出して収益を得る動きを強めています。金で利息を受け取るゴールドリースは、インフレ対策と資産活用を両立する手法として注目されています。
自閉症は一つではなかった――。最新の国際研究が、早期診断と遅発診断で遺伝背景や発達経路が異なることを解明。支援やスクリーニングの在り方を見直す重要な知見です。