米朝首脳は苦心して友好ぶり示す、専門家が動作分析

[シンガポール 27日 ロイター] – ボディー・ランゲージの専門家らは、今回ハノイで行われた米朝首脳会談について、巧みに演出された冒頭シーンを分析。トランプ米大統領と金正恩・朝鮮労働党委員長は苦心して友好ぶりを示そうとしていたとの見解を示した。

映像では、トランプ大統領が手のひらを上に向けて金委員長に歩み寄ってから2人で握手を交わし、同時にカメラの方を向いている。

オーストラリアのボディーランゲージ専門家で同分野の著書が複数あるアラン・ピーズ氏は「両者とも、前回より関係が改善したと見せようと努力している。(相手の気を楽にさせるため共に同じ行動をする)ミラーリングが強く見られた」と指摘した。

専門家らは、今回の交流ぶりは8カ月前にシンガポールで行われた第1回のときとは対照的とみている。前回は、「群れの最優位」をアピールする握手の仕方で支配者感を演出していたという。

ボディー・ランゲージの専門家、カレン・リョン氏は、金委員長は前回よりはるかに自信にあふれており、トランプ大統領は手のひらを上に向け、よりオープンで融和的な状態を示すサインを見せたと述べた。

しかしピーズ氏は、着席した際のトランプ大統領は従来通りの支配者的な姿勢で、両手を前に出して尖った形を作り、顔をしかめていたと分析。一方、金委員長は膝で拳を固めた状態で、苛立ちと自制心が表れていたとし、(両者とも)着席時に緊張感があったとの見方を示した。

また、「両者は期待されたときにのみ微笑んだ。ともに演じていた」と付け加えた。

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