米上院、バーンハート氏の内務長官指名を承認 元ロビイスト

[11日 ロイター] – 米上院は11日、トランプ大統領が内務長官に指名した元エネルギー業界のロビイスト、デービッド・バーンハート氏を56対41の賛成多数で承認した。

ただ、共和、民主両党の沿岸州選出の議員らは海洋鉱区の掘削を拡大する同氏の方針について懸念を示している。

バーンハート氏は12月にジンキ前内務長官が辞任したことを受けて内務長官代行を務めてきた。内務省は連邦政府が所有する公有地および天然資源を管轄しており、国内の原油、天然ガス、石炭の生産を拡大するというトランプ大統領の政策の鍵を握る。

民主党議員らは、バーンハート氏のエネルギー業界ロビイストとしての実績は、資源保全よりもエネルギー・鉱物資源の開発を優先させることを意味すると訴えて指名に反対した。

共和党のマルコ・ルビオ、リック・スコット両氏を含むフロリダ州選出の議員らもこれまで、内務省が今後示す予定の5年間の海洋掘削計画について懸念を示してきた。フロリダを含む沿岸州は海洋掘削事業による観光産業への悪影響を懸念している。

ただ、ルビオ、スコット両氏はこの日、賛成票を投じており、バーンハート氏が議員らの懸念解消のために働きかけたとみられる。

ルビオ議員は採決前にツイッターへの投稿で「われわれの海岸線で石油掘削が行われることはないと確信している」と表明した。

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