中国、通商協議で米国産鶏肉の輸入再開や豚肉輸入拡大も

[ニューヨーク/シカゴ 16日 ロイター] – 米中通商合意の一環として、中国は米国産鶏肉の禁輸措置を解除する可能性が高く、豚肉の輸入を拡大する可能性もある。国内の供給不足に対応する狙いだが、米国で約半数の飼育豚に使用されている成長促進剤については禁止措置を解除しない方針という。関係筋2人が明らかにした。

米政府は中国との通商協議の一環として、関税削減や禁輸解除、規制手続きの見直しを通じて農産品市場への参入拡大を求めている。

関係筋によると、米国は中国に対し、一部の米養豚業者が成長促進に使用している「ラクトパミン」に対する禁止措置の解除と米国産鶏肉の禁輸解除を求めた。

中国は鳥インフルエンザの発生を理由に2015年1月以降、米国産の鶏肉と卵の輸入を全面禁止している。

中国側は、アフリカ豚コレラの広がりで国内の豚肉供給に打撃が生じる中、米国産豚肉の輸入を増やす可能性はあるものの、ラクトパミンの禁止解除には抵抗しているという。

米国産鶏肉の輸入再開には応じるとの見方が高まっているが、関係筋によると、中国は自国からも一部の鶏肉製品を米国に輸出できる「双方向」の関係を模索しているという。

中国農業農村省はコメントの求めに応じていない。米通商代表部(USTR)の報道官はコメントを控えた。

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