北京の人民大会堂で開かれている第2回一帯一路フォーラムで26日、演説する中国習近平主席(FRED DUFOUR/AFP/Getty Images)

中国当局、一帯一路「借金漬け外交」払拭に躍起

中国共産党政府は第2回一帯一路フォーラムを開催した。中国の習主席は26日の演説で、「国際ルールに則る」と強調し、中国共産党の影響力拡大を図る「債務トラップ外交」に対する国際社会の懸念を払拭するよう、躍起になっている。

習近平主席はこのたびの講演で、「インフラ建設や運用、調達、入札には、国際ルールに則る。各国の法律も順守する」と述べた。

一帯一路は東南アジア、中央アジア、中東湾岸地域、アフリカ、ヨーロッパを陸路と海路でつなぐ現代版シルクロード構想。これらの海外インフラプロジェクトは、中国企業が入札し、中国企業が請け負うことを条件に中国金融機関が融資するケースが多い。また、労働力や資材も中国から持ち込まれることで、現地経済にメリットが少ないとの批判がある。

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