大紀元時報

新米のパパとママへ 知っておくべき「思いやり」の効果!

2019年06月03日 12時07分
(Photo by Christopher Furlong/Getty Images)
(Photo by Christopher Furlong/Getty Images)

新米のパパやママにとって、初めて抱っこするわが子が可愛いが、日々の育児でストレスを感じる場面も少なくない。最新の研究によれば、互いにパートナーに対する思いやりが大きいほど、そのストレスを和らげることができるという。

思いやりのある人々は、人の心には強さや弱さの両面があることを率直に認めているからだ。思いやりのあるパートナーは、不慣れの育児で爆発しそうなあなたを受け止め、良い夫婦の関係を維持することができる。

親になるための「思いやり」は、どんな心のあり方なのか?

思いやりは産後の不安を和らげる効果

米ミシガン州Hope College心理学准教授のダリル・ヴァン トンゲレン(Daryl Van Tongeren)博士と彼の研究グループの最新研究において、およそ70組の既婚者たちに調査を行った。調査対象は、最初の子どもを結婚前後に持っている30代の白人のカップルだ。 

アンケート調査は、妊娠最後の3か月間に行われた。パートナーの理解度を測る質問として、例えば、「彼は思いやりがある性格か?」とか「彼女は自分の強さを知っているか?」などの項目で評価した。 

更に、新生児が生まれて3カ月後、研究者は再度カップルを訪れて、育児疲れによる不安、うつ病などによるストレスを調査した。

この研究結果で、親になる前からパートナーに思いやりがある場合は、親になった後でもそれほど不安を感じない傾向があったということだった。

さらに、赤ちゃんが生まれる前に、パートナーが横柄であると評価された場合、その後の3カ月で、より大きなストレスを持ち、憂うつになる傾向があった。

より良い夫婦関係には、思いやりは夫と妻の両方がもつべきだ。「片方のパートナーだけが思いやりを持つのは、夫婦関係においては、片方に負荷がかかりすぎる。お互いに思いやりの心を持つ夫婦は、赤ちゃんが生まれる転換期を過ぎても、良い夫婦関係が保てる」とヴァン・トンゲレン(Van Tongeren)博士と彼の研究グループは述べた。 

「許し」は夫婦関係を良くするか?

2018年、別の研究チームが、同じ70組のカップルを再調査した。調査のタイミングは、4つの時期に絞っている。妊娠の最後の三ヶ月、新生児が生まれて3カ月後、9か月後、21か月後の4つの時期である。

研究グループは「許し」に着目し、「傷つけられたことをいつも許して忘れることができるか?」とか「あなたはパートナーと、どれぐらいの頻度で喧嘩をするか?」などの項目について調べた。

調査結果は、夫婦の関係が、「思いやり」の高いレベルでも低いレベルでも、親になることへの移行の間に低下した。日頃、許し合うことができる夫婦でも、親に移行する過程においては、やはり関係はぎくしゃくした。これも事実だった。

しかしながら、赤ちゃんが生まれる前から、パートナーが思いやりのある人の場合は、パートナーが横柄な人である場合に比べて、はるかに良い夫婦関係を保っている傾向があった。

米国サウスカロライナ州College of Charlestonの助教授チェルシー・リード博士と彼女の研究グループによれば、「もうすぐ親になる夫婦は、ギクシャクする時もあるかもしれない。しかし、もし思いやりをもって夫婦生活を始めるなら、夫婦関係は良くなるだろう」と述べた。

会話を増やす、感謝を伝える…あなたにできる「思いやり」はいろいろ

米ヴァージニア州Virginia Commonwealth Universityのキャロライン・レイヴロック(Caroline Lavelock)博士(心理学)と彼女の研究グループは、「思いやり」の中で重要要素だけに絞った項目を選び出し、それを実践することで夫婦関係を強化できたことを確認している。具体的:

時間をかけて知り合い、理解し合い、そして心を強くして、自己不信に立ち向かうこと。

日々の行動を書くこと。感謝の念をもって夫婦関係を続ける中で、その日に気づいたいろいろな「思いやり」の行動を書き留めること

親密な会話を増やすこと。夫婦間の思いやりをより深めるために、パートナーとの会話を持つ。

子育て中は、とかく恩着せがましく、お互いに足らないところを非難し合う。言ってしまった後で後悔し、自己嫌悪に陥る機会でいっぱいだ。 しかし、「思いやり」を持てば、正しい自己認識を持ち、しかも相乗効果があり、夫婦はより深い愛で赤ちゃんを包み込むことになる。

(この記事は、カリフォルニア大学ヴァークレイ校のThe Greater Good Science Centerのオンライン・マガジンGreater Goodに掲載されたもの)

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連キーワード
^