昨年6月4日、香港では天安門事件記念集会に約12万人の市民が参加した(李逸/大紀元)

天安門事件30周年、海外で広がる「忘れない」

6月4日、中国当局が民主化を求める学生らを武力鎮圧した1989年の天安門事件から30年を迎える。丸腰の学生や市民に銃口を向けたことを正当化する中国当局に対して、近年、国内外で批判の声が高まり、海外では事件を忘れないよう各地で集会が開催された。

1989年6月3日深夜から4日早朝にかけて、中国軍は戦車や装甲車を投入し、北京市の天安門広場で民主化と反腐敗を求めて集会する学生や市民に向けて発砲した。中国当局は後日、死亡者はゼロだと発表した。英国政府が2017年12月、当時の中国上層部の信頼できる情報源から入手した機密文書を公開した。それによると、天安門事件の死者は数千人から1万人にのぼる。

中国当局は過去30年間、死者はいないと一貫して主張し、武力鎮圧は政治的に正しい判断だったと主張してきた。

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