G20、貿易摩擦解決を最優先課題とすべき=IMF専務理事

[福岡市 9日 ロイター] – 国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、20カ国・地域(G20)に対し、世界的な経済成長へのリスクを和らげるため貿易摩擦の解決を最優先課題とするよう求めた。

G20財務相・中央銀行総裁会合後の声明で同専務理事は、「世界経済が一時的な安定の兆候と成長加速の見通しを示すなか、会合を行った。これらは良いニュースだが、先行きは引き続き不安定でいくつかの下振れリスクがある」と指摘。

その上で「これらのリスクを和らげるため、既存および新たな関税を含め、現在の通商面での緊張緩和を最優先するよう強調したい」と述べた。

国際通商システムの刷新も必要とし、「政策当局者に経済への確実性や信認を与え、経済成長の阻害ではなく支援するための最善策となる」と述べた。

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