イラン攻撃、人的被害考え撤回 無人機撃墜に「不釣合い」=米大統領

[ワシントン 21日 ロイター] – トランプ米大統領は21日、イランによる米軍の無人偵察機撃墜に対する報復措置としての軍事攻撃を承認した後に撤回したことについて、軍事攻撃は無人偵察機の撃墜に対する報復措置としては釣り合いが取れないと判断したためと説明した。

トランプ大統領は「昨晩、3カ所に対する報復攻撃を実施する準備を整えていたが、何人が死亡する可能性があるのかと質問したところ、150人との答えが返ってきた」とし、「攻撃開始の10分前に中止を決めた。無人偵察機の撃墜に対する報復措置として(軍事攻撃は)不釣合いだ。急ぐことはない」とツイッターに投稿した。

その上で、イランに対する制裁措置は効果を発揮しており、20日夜に追加制裁を導入したと表明。ただ詳細については明らかにしなかった。

イラン当局者はこの日、ロイターに対し、トランプ大統領から米軍による攻撃が近く実施されるとの警告を受けたことを明らかにしていた。ただトランプ氏は同時に、戦争には反対しており、協議を行う意向も示したという。

トランプ大統領は一連のツイートでイランに警告したかについては言及しなかったものの、イランの核兵器保有は容認できないとの立場を改めて強調した。

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