大紀元時報
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【児童虐待】孤児院で人間扱いされなかった少年が普通の子になるまで

2019年06月23日 20時05分
NTDTV
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4年前、ルークの養子縁組をした時のことです。

ルークを我々のホテルの部屋へ連れて来てもらいました。孤児院の職員たちはろくに別れの挨拶もせずに立ち去りました。

残されたルークを見て驚きました。顔中が傷だらけだったからです。まともな扱いを受けていなかったようです。

「この子の好きなものは?」そそくさと帰ろうとする職員たちの後ろから、私は大声で呼びかけました。

「麺類です!」エレベーターの扉が閉まる直前の返答でした。

ルークは奇声を発しながら暴れ出しました。私はルークが脱走しないようにドアの前に立ちはだかりました。泣き叫び声が苦悩する動物の鳴き声のようです。鏡を見たことがなかったのか、逃げ出そうとして鏡に真正面から体当たりしました。

包み込むように抱きしめてあげると、落ち着いてきたようです。1時間半ほどそうしていると、うとうとと寝始めました。心身共に疲れたのでしょう。

ルームサービスでメニューにあるすべての麺類を注文し、部屋に運び込んでもらっている最中に、ルークが目を覚ましました。再び泣き始めたのですが、料理に気付くと 泣くのをやめ、もくもくと食べ始めましたが、食べ過ぎで気分が悪くなる手前で辞めさせました。

その夜 ルークを連れて散歩に出かけます。夜空の月に興味があったようです「あれはなに?」「あれはお月さまよ」と教えてあげると、手を伸ばして触ろうとします「お月さま!」

微笑ましく思いました…

お風呂に入れようとすると、また大泣きを始めたので、お風呂のお湯で遊ぶところを見せてあげました。入浴後、そこら中が水浸しになったのに気付きいたずらっぽく笑顔を浮かべました。

体中にローションやパウダーをはたいてあげて、着心地の良いパジャマを着せてあげました。

ベッドでは「1ぴきの黄色いライオン」という絵本を読んであげました。
色鮮やかな絵が気に入り次々にページをめくりたがります。
寝る頃には「1ぴきの黄色いライオン」とまで言えるようになりました。

翌日、必要書類を持って孤児院へ向かいました。
職員たちを見るなり、私の両腕をルークの腰のあたりに巻き付けました。
明らかに職員たちを怖がっています。

我が家に来てからもしばらくの間、打ち解けずに距離を置いていました。
すぐに泣き出し気に入らないことがあれば怒ります。
枕カバーに食べ物を隠したり、ゴミ箱をあさったり、、、
孤児院で受けた虐待による心の傷が癒されるのかどうか心配になりました。

あれから4年が経ちました。

小学2年生になった今ではおどけたりして幸せそうです。
頭も良く運動能力も抜群です。
担任の先生からは生活態度もとても良く、勉強も頑張っていると聞いています。
隣人からは今の生活を大いに楽しんでいる様子だと聞きました。

振り返ってみるとルークの変貌に驚きます。
セラピーやカウンセラー、薬剤に頼ったわけではありません。
お金もかけていないし、団体のお世話や特別認可なども利用したことがありません。
飾り気のない純粋な愛情を持って接しただけです。
愛情こそ最も重要なのです。
それは、思いやる心や気遣い、安心感などを与え、見返りを求めない愛情のことです。
愛情を持って接することで人は変わります。愛情には癒す力があるのです。

※エポック・メディア・グループ/NTDTVから転載

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