エスパー新米国防長官代行、NATO会議でイラン情勢説明へ=高官

[ワシントン 25日 ロイター] – 米国防長官代行に就任したばかりのマーク・エスパー氏は今週、ブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)国防相会議に出席する。国防総省の高官によると、イラン情勢について欧州の同盟国に最新状況を説明する見通し。

陸軍長官だったエスパー氏はシャナハン前国防長官代行が前週、突如として国防長官に昇格する指名人事を辞退したことを受け、長官代行の後任に指名された。昨年末にマティス前国防長官がトランプ氏との意見の相違を理由に辞任してから長官職は空席になっている。

長官代行就任最初の週である今週はかねてからNATO国防相会議が予定されおり、米国と旧ソ連(ロシア)が1987年に結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約が近く失効する問題などが中心議題になるとみられる。

ただ、カトリン・ホイールバーガー国防次官補代理によると、国防総省の代表団は26日か27日の協議でイラン問題を提起する考えだ。

ホイールバーガー氏は記者向けブリーフィングで「NATOに最新の状況を説明する用意がわれわれにはある」と説明。「同盟国が状況を可能な限り把握し、われわれも最大限の透明性を提供することが国防総省と米政府にとって非常に重要だ」と強調した。

トランプ米大統領は24日、イランの最高指導者ハメネイ師や政府高官に対する追加制裁を発表した。

オバマ前政権時代に国防総省高官だったデレク・ショレ氏はNATO国防相会議について、同盟諸国はエスパー氏が今後果たす役割を見極めるようとするだろうと予想。NATOを重視し、トランプ氏に苦言を呈することができたマティス氏と類似点があるかどうかについても注目される可能性があるとした。

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