悲劇を忘れないで!殺された女児のために彫刻家が銅像製作

テキサス州ヒューストン出身の幼い少女に起きた、ある悲惨な出来事。この悲劇を風化させまいと、地元の人々が立ち上がりました。

4歳のマレア・デイビスちゃんは2019年4月、ヒューストンで突如行方不明に。生存の願いもむなしく約1か月後の5月31日、隣の州の道路脇で無残な姿となって発見されました。検視により殺人と断定。

捜査の末逮捕されたのはなんと、マレアちゃんの義理の父デリオン・ヴェンス容疑者でした。

デリオン容疑者は当初、ピックアップトラックに乗った複数の男が彼と彼の2歳の息子そしてマレアちゃんを誘拐、自身と2歳の息子のみを解放した、と話していました。しかし彼の証言には一貫性がなく、話は二転三転。

そして遂に、マレアちゃんを殺害し遺体を隣の州に遺棄したと地域活動家に告白、5月11日に逮捕されました。

マレアちゃんの遺体は供述通り隣の州で発見され、デリオン容疑者の自宅では血痕も発見されました。このニュースは地元ヒューストンで大きなうねりを引き起こしました。

多くの人がこの悲惨な出来事を忘れてはならないと立ち上がったのです。

彫刻家シャーリー・スカーペッタさんもその1人です。

この事件に心を痛めたシャーリーさんは「子供は弱いという事を忘れないで」というメッセージを込め、マレアちゃんの彫刻をたった1日で作り上げました。

「このニュースを聞いた時、涙が止まらなかったわ。

子供を守るのは親の義務なのに、その親によって殺されてしまったなんて。

子供は私達の未来そのもの。

この彫刻を見る度に、思いやりと愛情の大切さを皆に思い出してもらいたいの。

マレアちゃんの事件を忘れたらいけないのよ」とシャーリーさん。

この彫刻は寄付により銅像として仕上げられ、多くの人の目に触れるようヒューストン市内の公共の場に設置される予定です。マレアちゃんの棺も、ある会社の善意により寄付されました。

 

彼女が大好きだったピンク、、そして「マイリトルポニー」というおもちゃのキャラクターで彩られた見事な棺。その棺に納められ、マレアちゃんは生まれ育ったヒューストンに埋葬されました。

本来であれば子供を守る立場にある大人に命を奪われたマレアちゃん。

この事件を教訓に、大人の身勝手が子供のか弱い命を危険にさらす、そんな痛ましい出来事が減っていく事を願って止みません。

    (大紀元日本ウェブ編集部) 

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