豪内相、4日解放の豪学生は「北朝鮮に戻るべきではない」

[シドニー/ストックホルム 5日 ロイター] – オーストラリアのダットン内相は5日、北朝鮮の拘束から解放された同国の学生、アレック・シグリーさんについて、北朝鮮に戻るべきではないと訴えた。

シグリーさんは平壌の金日成総合大学で現代朝鮮文学を学んでいたが、6月25日から連絡が途絶えていた。4日に北朝鮮から中国へ出国した後、日本人の妻と再会するため日本に移動した。羽田空港で記者団からの質問には応じなかった。

ダットン内相は豪テレビ局に「日本にとどまるか、韓国に戻るか、オーストラリアに帰国することを強く勧める。これら全てが北朝鮮に戻るよりも優れた選択肢だ」と指摘。「彼が同じ状況に再び身を置くとは思わない。全く違う結果を招いた可能性だってある」と述べた。

シグリーさんの拘束や解放を巡る状況は不明なままとなっている。

平壌に外交代表部を持たない豪政府の代わりにシグリーさんの解放を働き掛けたスウェーデンのハシュテッド特使はロイターの電話取材に対し、拘束の詳しい状況は教えられないと述べた。

「私が唯一言えることは、北朝鮮がわれわれの主張を聞き入れる用意があったことと、これほどまで早い解決をわれわれは歓迎する。全当事者にとっていいことだ」と述べた。

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