ギリシャで政権交代、ミツォタキス新首相就任 閣僚指名

[アテネ 8日 ロイター] – 7日投開票されたギリシャ総選挙(一院制、定数300)で中道右派の野党・新民主主義党(ND)が過半数を獲得したことを受け、同党のキリアコス・ミツォタキス党首が8日、新首相に就任し、閣僚を指名した。

NDは単独過半数となる158議席を獲得。ミツォタキス氏は投資拡大や高賃金の雇用創出、減税を公約に掲げた。欧州連合(EU)の意向に従った長年に及ぶ緊縮策や、ユーロ圏で失業率が最も高い現状に疲弊した国民の支持を得た。

財務相には2012─15年、副財務相を務めたスタイコウラス氏(46)を指名した。2007年から議員で、NDの経済問題コーディネーターを務めた。

外相に司法、防衛相を歴任した弁護士のデンディアス氏(60)を指名した。

ギリシャは昨年、財政支援を受けた国際機関による厳しい監視から脱した。国民は新政権が景気をうまく機能させることを期待している。第1・四半期の国内総生産(GDP)は年率1.3%増と、緩やかに伸びている。

ただミツォタキス氏の最初の試金石は国内経済ではなく、同盟国であるキプロスと、歴史的に対立するトルコの緊迫にどう対応するかだ。キプロスは近年、沖合に天然ガスを発見したが、トルコは海域の一部が北キプロス・トルコ共和国に属するとし、主権を巡り対立している。キプロスは8日、トルコが掘削のためキプロス沖合に2隻目の船舶を出航させたことについて権利侵害だと非難した。

トルコのエルドアン大統領は、他国に先駆けてミツォタキス氏の勝利を祝福。トルコ外務省は8日、ミツォタキス氏の下、トルコ・ギリシャ関係がさらに強化されることを望むとした。

*内容を追加しました。

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