台湾総統が米国へ出発、「海外勢力」の脅威に言及

[桃園(台湾) 11日 ロイター] – 台湾の蔡英文総統は11日、米国に向けて出発した。外交関係のあるカリブ海諸国を訪れるのに合わせて米国を訪問し、行きと帰りで米国に2泊ずつ滞在する。

中国は蔡総統の米国訪問に反発している。

総統は桃園の国際空港で、自由と透明性の価値観を同盟国と共有すると述べた。

その上で「われわれの民主主義は簡単には実現してこなかった」とした上で「現在は海外勢力からの脅威と侵入に直面している」と語った。具体的な国名は示さなかったが、暗に中国を示唆したとみられる。

「民主主義制度の安定を確実にするため、同様の考えを持つ国々と取り組んでいく」と述べた。

蔡総統はセントビンセント・グレナディーン、セントルシア、セントクリストファー・ネビス、ハイチを訪問する。行きは米国のニューヨークに、帰りはデンバーに滞在する予定。総統の訪米は通常はトランジット時の1泊のみで、今回の滞在は異例の長さとなる。

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