大紀元時報

トイレの水を飲む習慣がトレンドに

2019年07月31日 00時18分
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今信じられない斬新な飲み物が流行しつつある。

フロリダ州タンパ湾において廃水浄化に関する徹底的な研究が行われた。その結果、トイレ廃水を3段階ステップで処理する画期的な浄化システムが確立された。私たちが流したトイレの水を飲用可能な水道水に浄化するのである。

フロリダ州西海岸のクリアウォーターで公益事業責任者をしているデイビッド・ポーター氏は、地下水補給計画について「われわれはまったく新しい浄水場を建設します。これにより帯水層に浸透させる前段階で飲料水の基準を上回る浄水を作ることができます。」と述べている。

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帯水層に浸透した浄化水は、その後天然水と混ざり合うことで塩水の侵入を軽減することができる。2018年6月、市は浄水場の建設許可を申請し、フロリダで初めて廃水を飲用水に浄化するシステムを取り入れた。フロリダ州中部タンパでも同様の計画が推進されている。

公共事業責任者のブラッド・ベアード氏はプロジェクトの進行には5年から7年を要するだろうと述べている。まずクリアウォーターが2年ほどで実行段階に入り、その結果が同様のプロジェクトの進行に役立つことは間違いない。

実はトイレ廃水を飲料水に変える先駆けとなったのはフロリダ州ではない。

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2015年に深刻な水不足に見舞われたカリフォルニア州当局は、新たな節水対策を求めてロビー活動を開始した。当時飲料水不足の危機が現実的に迫っており、トイレ廃水を飲料水にする計画が有力候補として挙がった。

カリフォルニア州オレンジ郡の給水管理責任者であるマイク・マーカス氏は「カリフォルニア州で最もきれいな水だ」と自信を見せる。オレンジ郡の浄水場では年間最大85万人(郡の人口の約3分の1)に水を供給しており、フロリダ州と同様の3段階浄化システムを採用している。

通常太平洋へと流れる廃水は精密濾過処理を経て紫外線にさらされ、過酸化水素を用いた処理を行うことで廃水に含まれる有害物質がすべて除去される。こうして浄化された水は非常に清潔で、水に味がしないと漏らしている人もいるそうだ。

このトイレ廃水生まれの飲料水は外国から輸入する水よりも安価で経済的だ。CNNはオレンジ郡モデルが世界規模の問題を解決する手本となる可能性を示唆した。

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しかしながら、市民を納得させる必要がある。

2006年、オーストラリア・トゥーンバ市では廃水を飲料水に再利用する計画に対して反対運動が起こった。彼らは健康上のリスクと精神的苦痛を訴え議論を巻き起こした。

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それでも2017年以降、パースにある2つの浄水場が浄化した廃水を地下水に戻すことに成功しており、徐々に風向きは変わりつつある。現在このプロジェクトは76%の世論の支持を得ている。

専門家らは最大の難題は人々の不信感だと述べている。あなたなら、トイレ廃水を浄化した水を飲むことができますか?

(大紀元日本ウェブ編集部)

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