神奈川県鎌倉市で28日未明、大規模な水道管の破裂事故が発生し、市内の広い範囲で断水が起きた。事故は午前2時ごろ、鎌倉市浄明寺2丁目付近で水道管の継ぎ手が外れたことが原因とされ、約1万戸が断水の影響を受けた。現場周辺の道路は最大で40センチ程度冠水し、交通規制も実施されたが、午前5時ごろには水は引いた。
神奈川県企業庁鎌倉水道営業所によると、復旧工事は同日午後1時ごろに完了した。しかし、その後も水道管の洗浄作業が続けられており、午後6時ごろまで消火栓などから濁り水を排出する作業が行われている。これにより、水道水に濁りが生じる可能性が高く、濁りがひどい場合には飲料水としての使用を控えるよう呼びかけている。
水道管の破損原因は、継ぎ手部分のボルトの腐食とされている。事故発生直後から、鎌倉霊園や市内の小中学校、市役所など10カ所で応急給水が行われている。
給水所の場所は次の通り。
- 市役所本庁舎(御成町18-10)
- 第一小学校(由比ガ浜2-9-55)
- 第二小学校(二階堂878)
- 第二中学校(西御門1-7-1)
- 鎌倉霊園(十二所512)
- 横浜国大付属鎌倉小・中学校(雪ノ下3-5-10)
- 鎌倉水道営業所(御成町12-18)
- 海蔵寺前(扇ガ谷4-16-22)
- 鎌倉市消防署浄明寺出張所(浄明寺6-2-7)
- 別願寺(大町1-11-4)
市や県は、復旧後も水道水の使用再開時には、まず屋外の流しや水道メーターに近い水栓で濁りがないか確認すること、またトイレのタンクや配管の網ストレーナーの詰まりに注意するよう呼びかけている。濁りが確認された場合は、飲み水や調理用としての利用は避け、透明になるまで流し続けることが推奨されている。
なお、現時点で大きな人的被害や建物への浸水被害は確認されていない。今後も洗浄作業の進捗や水質の状況については、鎌倉市や神奈川県企業庁が随時公式サイトなどで情報を更新するとしている。
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