Photo credit should read FRED DUFOUR/AFP/Getty Images

娘は約束を守った八百屋の老人と結婚し、仙人と縁を結んだ

揚州に張老という八百屋の老人がいた。彼の隣人の役人韋恕の長女は成年の15歳になったので、仲人に頼み、良い結婚相手がいないかと探していた。

 

張老はこの話を聞いて、仲人に自分を推薦してくれないかとお願いしていた。そのお願いを聞いた仲人は、張老を罵倒し、その場を去っていった。

 

数日後、張老はもう一度仲人に頼み込んだ。仲人は張老は相応しくない結婚相手としてありえないと思っており、その頼みを断った。張老はどうしても結婚相手に推薦して欲しくて、何度も仲人にお願いした。

 

張老の執着に負け、仲人はこの話を伝えるため、韋恕の家に行った。韋恕はその話を聞いてとても怒った。

 

仲人は韋恕に事の全てを話したが、韋恕の怒りは頂点に達し、「もし今日500枚連なった金貨を支払うことができるなら、この頼みを認めてやろう!」と答えた。ただの八百屋の中年男にこんな大金の持ち合わせはないと思っていたその時、中年男は荷車を引っ張ってきており、さらにそこには代金が用意されていて、500枚の金貨を支払った。

 

韋恕はこの光景を目の当たりにして、ひどく驚いた。ただの八百屋なのにどうしてこんなに大金があるのか。韋恕は娘にも聞いた。それを聞いた娘は冷静に“これは運命ですかね”と囁いた。

 

約束を果たした張老は韋恕の娘と結婚した後、いつも通り野菜を作り、妻となったは韋恕の娘は家事につとめた。恥ずかしい気持ちはもっていなかったが、韋恕の親戚は彼らの事がものすごく嫌いにだった。

 

数年後、その里の人間は韋恕に“どうして娘をその中年男と結婚させたのかと聞いた。それにもう娘は結婚したのだから、追い出すことはできないのかと問いただした。

 

その話を聞いた韋恕は、宴の準備をして、張老と娘の二人を招いた。酒を飲んだ後、その雰囲気に乗じて、この里から出ていって欲しいと伝えた。張老はこの宴の意味をすぐ理解し、“私たちがこの里を出ていかない理由は、あなた方が妻のことを心配すると思っていたからです。ですがそんなに私たちのことが嫌いなら、この里から出ていっても構わない!”と答えた。

 

張老と妻の2人は里を出て行く前に、韋恕に別れの挨拶をし、「もし私たちにまた会いたいなら、あなたの息子に頼み、天壇山南という場所で会いましょう。」と伝え、里を去った。

 

数年後、韋恕はすごく娘に会いたくなり、息子の韋義にお願いし、韋義は張老と娘を探しに行った。韋義が天壇山南に到着した時、その家は凄く華やかで、妹も綺麗な服を着ていた。しかもその服はこの世の中に存在しない服であり、もてなされた料理も見たことがないものだった。

 

次の日の朝、「妻と一緒に蓬萊山という場所に行こうと思っているので夕方頃に帰る予定です、韋義はここで休んでいても良いですよ」と張老は笑って伝えた。

 

二人は鳳凰に乗って、空に消えていった。そして予定通り、夕方頃に家に帰ってきた。

▶ 続きを読む
関連記事
「1日1万歩は無理…」と感じている人へ。最新研究が示すのは、七千歩でもがんや認知症リスクが大幅低下するという現実的な健康習慣。忙しい日本人の生活に合う、続けやすさと効果の理由を分かりやすく解説します。
中医学では、脾と胃は栄養吸収と代謝を支える要と考えられています。長芋、かぼちゃ、さつまいも、れんこんを通して、胃腸を整える食養生と血糖管理の関係を整理します。
膝関は、中医学で膝の負担と向き合うために用いられてきたツボです。痛みが出てからだけでなく、日常的なケアとして刺激するという考え方を紹介します。
冬は腎を中心に、体の土台を静かに整える季節と考えられています。黒豆を軸に五穀を組み合わせることで、五臓の巡りを穏やかに支える食養生の知恵を紹介します。
「なぜか分かる」その感覚は偶然ではない。脳と腸、無意識の記憶が生む直感の正体を、最新科学と研究事例からひも解く。日常の判断や人生の選択に直感をどう活かすかが見えてくる一編。