92歳の認知症患者を手荒に扱う看護師  裁判所は「虐待」と認めず

「母は明らかに苦しみ、手を上に上げて自分の身を守ろうとしていました。」エド・ロビンスは、苦しい胸の内を告げました。オーストラリアのパースにあるモリソンロッジ介護施設でのことです。

エドは、92歳の実母ジーンの体に打撲傷や裂傷を見つけ、介護スタッフの虐待を疑い、母の部屋に隠しカメラを設置しました。予感は的中しました。認知症を患い、数週間前に足を骨折したか弱い母親が、二人の看護師に押さえつけられてぞんざいに扱われる姿はカメラが捉えました。隠しカメラによる撮影は3週間続き、後にABCテレビのドキュメンタリー番組で取り上げられました。

エドの供述によると、看護師たちがジーンをベッドに押さえつけて、骨折した足をベッドの鉄柵に乗せて、テディベアのぬいぐるみをジーンの顔に投げつけたりしていました。ジーンは、時に「髪を引っ張らないで!」と叫び、看護師を自分の手で払いのけようとしていましたが、看護師は笑っていました。また、ジーンが20分もの間、一人床に直接寝かされていたこともありました。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。