母親に置き去りにされた新生児、3日後に「お墓」から救出

南アフリカ人の母親によって生き埋めにされた赤ちゃんが3日後に救出された。なぜ生まれたばかりの赤ん坊を生き埋めにしたのか。その理由は信じられないものだった。

2017年4月、南アフリカの製材所で働いていた従業員らは赤ん坊の泣き声に気づき、周辺を捜索した。そして間に合わせで作られたお墓に生き埋めにされた男の赤ちゃんを発見した。救出された赤ん坊は母親によって3日前に埋められていたことがわかった。

当時25歳の母親は、南アフリカ東部クワズールーナタール州のパドックにある製材所で働いていた。警察の取り調べに対して母親は工場の砂と木材を使って赤ん坊を埋めたことを認めた。彼女は2人目の子どもが生まれたとわかったら両親に叱られると思ったと供述した。

ジェラルド・ムフェカ警部は次のように語る。「母親には4歳の子どもがおり、この子は2人目の子どもでした。母親は両親にこれ以上子どもを受け入れてもらえないと感じていたようです。」

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赤ん坊はポート・シェプストン病院の集中治療室に搬送された。母親も病院に連行されたが、その後釈放された。

生まれたばかりの赤ん坊がごみ捨て場や庭先に埋められる事件は世界中で後を絶たない。育児放棄は、家庭の崩壊や父母の無責任、親の死などさまざまな理由によって発生する。

国連のデータによれば、世界中で推定6,000万人の子どもや乳児が捨てられ、孤児院や1人で暮らすことを余儀なくされている。

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育児放棄が与える影響はさまざまで、個人の人格形成においても長期的な影響を及ぼす。捨てられた子どもたちが大人になったとき、困難な状況に対処する能力が不十分なこともある。

またそうした子どもたちは深刻な不安に陥りやすい傾向があり、新しい家族や保護者がどれだけ愛情深く接しても親密な関係を築くことが難しい場合もある。

(大紀元日本ウェブ編集部)