第一章 メディア 完全なるメディア支配(クライブ・アンスレイ)
中国政府と中国共産党に対して最も批判的かつ 懐疑的な反対者を操る効果的な方法
私は14年間、中国に住み、働いていた。そして1999年から2003年にかけて、中国共産党(中共)と当時の江沢民国家主席が放った悪意ある罵詈雑言及び法輪功を悪魔とみなす運動を直接目撃した。その当初は、江主席及び彼の側近の小さな悪魔の陰謀団が脅威とみなした平和的な法輪功修煉者に対する「最終的解決方法」として作り出した、悪夢の、極悪非道な陰謀を、誰も真剣に考えたり、あるいは予見したりすることはできなかった。
今日、中共による大量殺人と法輪功修煉者からの臓器の強奪という事実は、疑う余地がない。申し分のない情報源から得た大量の証拠によって、我々はこの屠殺が事実であると認めざるを得ない。しかし振り返ってみると、ナチス・ドイツが行った数々の残虐行為でさえ些細なものに見えてしまうような残虐行為が、中国で1999年以降衰えずに続いている原因となっている中国の政治システムには、いったい何があるのであろうか。
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来年1月13日に投票が行われる台湾総統選挙で、主要野党の国民党(KMT)と民衆党(TPP)は15日、候補者を一本化することで合意したと発表した。世論調査の結果を基に決定する。
8年前、デービッド・マタス氏と私は、中国の法輪功学習者から臓器が収奪され取引されている事実を人々に認識してもらうための国際的な活動に、ボランティアとして加わった。
米国のリンカーン大統領は、かつて「人民に事実を知らせることが、国家を安全にする」と語った。この言葉は、米国のニュージアム(報道博物館)に刻まれている。しかし、言論の自由および真実を報道することを抑制する中国共産党の専制政権は、中国本土のメディアを厳しくコントロールするだけでなく、更に言論抑制の黒い手を自由社会にも伸ばしている。
1999年10月、フランスの日刊紙大手フィガロ(Le Figaro)の編集委員会主席編集委員アラン・ペールフィット(Alain Peyrefitte)は、間もなくフランスを訪問する予定の中国の国家元首江沢民に対して、書面でのインタビューを行い、中国、フランスと世界情勢についての考えを求めた。