元総督のパッテン氏、中国が香港に介入すれば「大惨事」

[ロンドン 13日 ロイター] – 英国統治下の香港で最後の総督を務めたクリス・パッテン氏は13日、抗議デモが続く香港に中国が介入すれば大惨事になるとし、習近平・中国国家主席は人々を結束させることに取り組むべきとの見解を示した。

香港では、容疑者の中国本土への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡る抗議活動が続いている。

パッテン氏は、抗議活動が収束しなければ「他の方法」を使うという中国政府の警告は逆効果だと指摘。

「そうなれば中国、もちろん香港にとっても大惨事となる」とBBCラジオに語った。「習氏が国家主席に就任して以降、反対勢力の取り締まりがいたるところで行われ、中国共産党がすべてを管理している」とも述べた。

同氏はさらに、ジョンソン英首相は、中国が香港に介入すれば大惨事になるという見解に米国も同意するよう、今週英国を訪問しているボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に働きかけるべきだと主張した。

「(香港の混乱は)10週間続いているが、中国政府と習主席が人々を結束させる方策を確立することが理にかなっていると考えることを期待する」と述べた。

香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は13日、反政府デモからの回復には長い時間が必要となる可能性があるとの認識を示したうえで、「暴力行為が和らいだ後に」責任を持って経済を再建していくと表明した。

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