イスラエル、米民主女性2議員の訪問拒否 トランプ氏の圧力受け

[エルサレム 15日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は15日、米民主党のイスラム教徒女性議員、ラシダ・トレイブ、イルハン・オマル両氏の訪問を拒否すると発表した。

イスラエルは当初、2議員の訪問を受け入れる姿勢を示していたものの、ネタニヤフ首相が前日開いた閣議でこの決定を翻した。関係筋は「政府高官らは2週間前、入国を支持していたが、トランプ大統領の圧力を受けて決定は変更された」と述べた。

トレイブ、オマル両議院はイスラエルの対パレスチナ政策に批判的な見方を示し、親パレスチナのBDS(ボイコット、投資引き揚げ、制裁)運動に支持を表明している。イスラエルでは法に基づき、BDS運動の参加者の入国を拒否できる。

トランプ大統領はこの日、ツイッターへの投稿で、両議院の訪問を拒否するようイスラエルに求め、「イスラエルがオマル議員とトレイブ議員の訪問を許せば、大きな弱みを見せることになる。彼らは不名誉だ!」と述べた。

9月17日にイスラエル総選挙を控える中、ネタニヤフ首相にとって2議員の入国拒否は、同首相の支持基盤である右派の票固めにつながる可能性がある。また、米民主党急進派に対するトランプ大統領の強硬姿勢への支持表明にもなる。

関連記事
ウクライナ保安庁(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領と複数の高官を対象としたロシアの暗殺計画に関与したとして、国家反逆などの容疑でウクライナ国家警備局の大佐2人を拘束したと発表した。
中華民国の新政権就任式に向け、台湾日本関係協会の陳志任副秘書長は7日、外交部の定例記者会見で、20日に行われる頼清徳次期総統の就任式に、現時点では各党・会派から37名の日本国会議員が37人が出席する予定だと発表した。過去最多の人数について「日本側は新政権をとても重視している」と歓迎の意を示した。
5月6日、米国ホワイトハウスは、ロシアによる法輪功学習者の逮捕に対して、再び声を上げ、中共とロシアの関係の強化に懸念を表明した。 中国での法輪功学習者に対する迫害は、生きたままの臓器収奪を含めてすでに有名だが、先週、ロシア警察が突然4名の法輪功学習者を逮捕し、その中の46歳のナタリア・ミネンコワさんが2ヶ月間の拘留を受けたことが判明した。
ゴールデンウィーク中に外国人労働者の受け入れ拡大に向けた法改正の審議が進む。識者は「実質移民解禁ではないか」と危惧する。こうしたなか、いわゆる移民政策推進に一石を投じるオンライン署名が行われている。半年間で7500筆もの署名を集め、コメントも2300件を上回る。
現在、法廷はトランプ前大統領に対し、4月15日にニューヨークで始まった刑事裁判について沈黙しろと命じた。これに対して一部の弁護士は、この命令が違憲であり、言論の自由の侵害であるとしている。