熱帯雨林保護なければメルコスルとの貿易協定阻止=アイルランド首相

[ダブリン 23日 ロイター] – アイルランドのバラッカー首相は、ブラジルが熱帯雨林保護で行動を起こさなければ、欧州連合(EU)と南部共同市場(メルコスル)が暫定合意した貿易協定に反対する考えを示した。

アイリッシュ・インディペンデント紙によると、首相は過去最悪レベルに達している熱帯雨林破壊を強く懸念。「ブラジルが環境問題に対する義務を果たさなければ、アイルランドがEUとメルコスルの自由貿易協定を支持することはない」と述べた。

アマゾンの熱帯雨林では森林火災が多発しており、環境保護主義者は火災の増加は森林伐採が原因と指摘。気候変動対策で不可欠とされるこの地域の保護を縮小しているとして、ブラジルのボルソナロ大統領を批判している。

メルコスルはブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイが加盟する関税同盟で、20年に及ぶ交渉の末6月にEUと自由貿易協定で暫定合意した。アイルランドが協定を阻止するには、他のEU参加国の支援が必要となる。

 

 

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください。)

関連記事
4月29日、最高裁は億万長者の起業家、イーロン・マスク氏の米証券取引委員会(SEC)との合意に対する異議申し立てを却下した。この合意は、法的監視機関がマスク氏のソーシャルメディアへの投稿を審査することを需めるものだ。
カナダの中国系教授が、中共が推進する先端技術と知的財産の窃取を目的とする「千人計画」に関わっており、これがカナダの国家安全にとって脅威になっている。
とんでもないおふざけと残酷なディストピアを力づくで押し付けようとする単一の方針が、これほど急速に地球全体を支配したことはない。2020年、コロナウイルスを封じ込めようとする無益な試みによって、これは起こった。
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。