G7は世界GDPの46%、けん引役を果たしていく=菅官房長官

[東京 27日 ロイター] – 菅義偉官房長官は27日午前の会見で、フランスのビアリッツで開かれた主要7カ国(G7)首脳会議で初めて首脳宣言が採択されなかったことに関連し、G7は世界の国内総生産(GDP)の46%占め、今後もけん引役として役割果たしていくとの見解を示した。

首脳宣言が採択されなかったことについて、菅官房長官は議長国・フランスの判断であるとの見方を示した。

G7の形骸化を懸念する声が一部出ているとの質問に対し、共有の価値観に基づくG7各国が今回のG7サミットでも様々な課題について議論し、結束を示すことができたとした。

米国と他のメンバー国との意見のかい離について、菅官房長官は「(米国は)次のサミットを主催し、サミットにコミットしていく意思を示している」と述べ、米国がサミットを軽視していないとの見方を強調した。

ロシアのG7復帰については「ロシアとの対話は必要であり、引き続き、他のメンバー国と議論していく」と述べた。

(田巻一彦 編集:石田仁志)

関連記事
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
中国共産党の国家安全部が主導する研究機関は、AI技術とビッグデータを利用してカナダの華人議員の個人情報を密かに収集している。
米イエレン財務長官の最近の訪中は、新たな貿易戦争の予兆であるとする見方がある。イエレン氏は中国当局に対し、ダン […]
全世界の軍事費支出が9年連続で増加し、過去最高値を再び更新したことが明らかになった。スウェーデンに本部を置くシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」が22日(現地時間)に公開した報告書によると、昨年の全世界の軍事費支出規模は約2兆4400億ドル(約772兆円)に達すると集計された。