米国防総省、豪レアアース加工工場からの調達について協議=高官

[27日 ロイター] – 米国防総省は、軍事装備品に使われるレアアース(希土類)を安定的に確保するため、オーストラリアにあるレアアース加工工場からの調達に向けて同国と協議している。同省高官が明らかにした。

レアアースを巡っては、貿易問題で米国と対立する中国が対米輸出規制に動く可能性がある。中国はレアアース生産・加工量が世界最大。戦闘機や戦車、家電に使われるレアアースについては、代替資源がないとされている。

エレン・ロード国防次官(取得・維持担当)は記者団に「(レアアース)供給網の脆弱性、特に敵対国が供給を支配する状況について懸念している」と表明。レアアース加工施設との連携について複数の選択肢を検討しており、「オーストラリアとの協力が最も可能性が高い選択肢の一つだ」とした。

駐米豪大使館からコメントは得られていない。

米政府は今年に入って、レアアースにおける世界の中国への依存度を低下させるため、オーストラリアとカナダに世界中でレアアース鉱山開発を行うよう期待を寄せる姿勢を示していた。また、アフリカでもレアアース事業について協議を行ってきた。

ロード氏は豪州のレアアース加工工場による国防総省への供給が可能かどうかについて、今年に入って豪政府側と何度か協議を行ったと明らかにした。

豪鉱山会社ライナス<LYC.AX>はレアアース生産・加工で中国を除いて世界最大手。国防総省が連携するのがライナスになるのか、他の豪企業になるのかは明らかになっていない。

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