香港の活動家、台湾に民主化運動参加を呼び掛け

[3日 ロイター] – 香港の活動家らは3日、台湾に対して香港の民主化を促すように呼び掛けた。10月1日に迎える中国の建国70周年を前に大規模なデモ活動を求めた。

多くの台湾人は香港の動きを注視しており、中国政府の「再統一」計画への不安が高まっている。

2014年の民主化デモ「雨傘運動」を主導した学生の一人である岑敖暉(レスター・シャム)氏は台北で記者団に対して「中国政府による白色テロや独裁主義との闘いに勝つ方法を一緒に模索することを望む」と述べた。白色テロは、当局が反対者に対して暴力や法律を使って恐怖をかき立てる行為を指す。

雨傘運動の主導者の一人として知られる黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は「台湾の仲間たちは香港の動きの傍観者ではない。台湾人は参加者だ」と述べ、大規模な抗議運動を呼び掛けた。

台湾の蔡英文総統は、香港で起きている危機を注視していると述べた。中国政府はこれまでに、台湾が香港の抗議活動を支援していると非難しており、台湾は否定している。

蔡氏は声明で「国際社会同様、必要となれば、また人道主義的な問題があると判断した場合は、台湾にいる香港住民に必要な支援を提供する。傍観するだけの姿勢は取らない」と強調。「台湾は香港における民主主義と自由を断固として後押しする。香港が早く安定を取り戻すことを願う」とも述べた。

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