英航空BA操縦士が初のスト、数千人の足に影響

[ロンドン 9日 ロイター] – 英ブリティッシュ・エアウエイズ(BA)の操縦士で構成する労組、英国航空操縦士協会(BALPA)が9日、賃上げ交渉の行き詰まりから48時間ストライキを開始した。

同社のパイロットによるストは初めて。これにより大半のフライトが欠航し、旅客数千人に影響が出ている。

BALPAは先月、9月に合計3日のストライキを実施すると通告していた。9日、10日に続き、27日にもストが予定されている。

BALPA側は操縦士への利益分配を増やすべきと主張。対して経営側は、賃金の提示は公平であり、ストは正当化できないとしている。

ストに伴い数千人が代わりの移動手段を探すことになり、ストに先立つ顧客への周知などBAの対応が批判にさらされている。

BALPAのブライアン・ストラットン事務局長は、ストに先立ち、「このストは、賃金交渉成立に必要な投資をはるかに上回る代償を会社に強いるだろう。交渉の場に戻り、話し合いを終わらせる真剣な提案をまとめる時期だ」との声明を発表した。

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