石油需要、EVシフトで40年までに日量1370万バレル減も=シティ

[シンガポール 10日 ロイター] – シティグループ・リサーチのグローバル責任者であるエドワード・モース氏は10日、電気自動車(EV)への世界的なシフトによって2040年までに石油需要が日量1370万バレル減少する可能性があるとの見方を示した。

この減少量は「2018年の中東、アフリカ、中南米の合計消費量よりも多い」と指摘した。当地で開かれた石油業界の会合での発言。

モース氏は「輸送燃料への需要はモーターの採用や環境規制の強化に脅かされているが、石油化学部門は将来的に石油需要の伸びをけん引する見通しだ」と指摘。プラスチック部品への需要は20年間で他の全てのバルク材料の需要を追い越したとした。

モース氏によると、国際エネルギー機関(IEA)は石油化学向け原料の需要が2040年までに日量500万バレル増加すると予想しており、30年までの石油需要増加分の3分の1以上を占め、50年までの期間では石油需要の増加分の半分近くになるとみられているという。

シティグループは基本シナリオとして、2019年の石油需要は日量94万バレル増、20年は107万バレル増と予想。世界の貿易の伸びが2.5%になるとの前提を置いている。

モース氏は、貿易の伸びがゼロ%となれば、来年の石油需要増加分は73万バレルにとどまる可能性があると述べた。

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