米原油輸出需要が急増、サウジ施設への攻撃追い風に

[ニューヨーク/ヒューストン 16日 ロイター] – 米湾岸からの原油輸出需要が16日、急増した。関係者らが明らかにしたもので、サウジアラビアの石油施設への攻撃が追い風になっているという。

原油価格は約30年ぶりの大幅な値上がりを記録。北海ブレント原油先物<LCOc1>の伸びが米国原油の指標であるWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物<CLc1>の伸びを上回り、双方の価格差<WTCLc1-LCOc1>が7.40ドルに拡大したことで、アジアや欧州の業者間でWTIへの選好度が増したという。

米国の石油輸出量は足元日量300万バレル超。専門家の間ではサウジ攻撃を受け同400万バレル超に拡大するという声も聞かれる。

こうした中、関係者によると、米湾岸からシンガポールに向かう20万ー30万トン級の超大型タンカー(VLCC)の運賃はこの日約700万ドルで、先週末の550万ー600万ドルから値上がりしたほか、米湾岸から欧州に向かう8万トンー12万トン級タンカー(アフラマックス)の運賃も当初の1トン当たり20.26ドルから同22.10ドルに値上がりした。

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