サウジ石油施設への攻撃、国連安保理の対応必要=米政府高官

[ワシントン/国連 17日 ロイター] – 米政府高官は17日、サウジアラビアの石油施設が攻撃を受けたことを巡り、国連安全保障理事会による対応が必要だとの見方を示した。ただ、具体的な措置やロシアの協力が得られるかどうかなどは不透明だ。

米高官は匿名を条件に記者団に対し、「われわれは国連安保理が果たすべき役割があると考える。サウジは攻撃を受けた。同国が安保理に要請するのが適切だが、まずは公表可能な情報を集める必要がある」と述べた。「公表可能な情報」が何を意味するかは説明しなかった。

別の米政府当局者は17日、サウジ石油施設への攻撃はイラン南西部から仕掛けられたとの見解を示した。

前出の高官の発言が安保理によるどのような対応を念頭に置いたものかは不明だ。ポンペオ米国務長官はイランへの対応を巡りここ1年間に、核兵器を搭載できるミサイルの開発禁止やミサイル実験禁止などいくつかの選択肢に言及しているが、米政府は安保理の対応を積極的に求めるには至っていない。

また、外交筋はロシアや中国が拒否権を発動する可能性が高いとしており、承認される見込みは小さい。

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