トランプ氏、中国と「全面的な」通商合意望む 農産物購入は不十分

[ワシントン 20日 ロイター] – トランプ米大統領は20日、中国との「全面的な」通商合意を望んでおり、中国による米農産品購入だけでは不十分と言明した。

トランプ大統領は、訪米中のオーストラリアのモリソン首相との共同会見で「米国は完全な形での合意を求めており、部分的な合意ではない」とし、「中国は先週、米農産物の購入を再開し、購入規模は非常に大きい。しかし、私が求めているのはより大きな合意だ」と語った。

また、来年の米大統領選前に合意が成立する必要はないとも述べた。

モリソン首相は、米中による通商合意の実現によって世界経済を巡る不透明性が解消されるとコメントした。

共同会見に先立ち、トランプ大統領は中国との通商交渉で多くの進展が見られると語っていた。また、対中制裁関税に絡み、米国は数十億ドルを得たとし、いずれ1000億ドルに達するとの見通しを示した。

前日から始まった米中の次官級交渉が継続する中、米政府は400超の中国製品に対する関税を免除する方針を表明した。

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