米国務長官、中国「一帯一路」のリスクをバルカン諸国に警告

[オフリド(北マケドニア) 4日 ロイター] – 欧州歴訪中のポンペオ米国務長官は4日、モンテネグロと北マケドニアに立ち寄り、バルカン諸国の首脳は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」のリスクを警戒すべきだと強調した。

ローマから到着したポンぺオ氏は北マケドニアの政府高官らと会談後に、「欧州訪問中にほかでも言ってきたことだが、機微な技術への中国投資や、中国からの、インフラ案件確保のための賄賂戦略のリスクについて警告をした」と発言。「北マケドニアには汚職と債務との格闘でなく、成功をしてほしい」とも語った。

今回の訪問は、北大西洋条約機構(NATO)に加盟しているモンテネグロや、加盟が承認された北マケドニアとNATOでの両国の役割について協議するのが目的。北マケドニアについては「米上院がこの秋に加盟を批准、正式加盟できると確信している」と述べた。

モンテネグロ向けには、米国は3600万ドル相当の軽戦術車両の取引の最終決定段階だと明らかにした。

ポンペオ氏は、モンテネグロがNATOに加盟した2017年以降、同国を訪問した米当局者としては最も上位にあり、北マケドニアの訪問では、01年以降で最も上位の米当局者となる。

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