北朝鮮、米との信頼醸成に向けた措置を再考する可能性警告

[ソウル 10日 ロイター] – 北朝鮮は10日、核兵器の開発停止などを北朝鮮に求めた国連安保理会合や、米国によるミサイル発射実験を批判した上で、米国との信頼醸成のためこれまでに取ってきた措置を再考する可能性があると警告した。

国連安保理の欧州5カ国は8日、北朝鮮に対して、核兵器と弾道ミサイルを検証可能で不可逆的な形で放棄するための「具体的な措置」を呼び掛ける共同声明を出した。

北朝鮮はこの数日前、新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を行ったと発表している。

北朝鮮は、米国との対話維持のため、核兵器や大陸間弾道ミサイルの実験は控えてきた。

しかし北朝鮮外務省の報道官は、朝鮮中央通信(KCNA)が報じた声明で「われわれの忍耐にも限度がある。わが国の自制がいつまでも続くという保証はない」と主張した。

報道官は、国連安保理が同国の自衛問題について不当な取り上げ方をしたと批判し「われわれは米国との信頼醸成のためにとってきた重要な予防的措置を再考することを迫られている」と表明した。

米空軍が今月、大陸間弾道ミサイル「ミニットマンIII」の発射実験を実施したことに関しては「われわれに圧力をかけるために行われたことは明らか」とした。

米国務省報道官は北朝鮮が声明を発表したことを受け、北朝鮮に対し「挑発行為を自制し、国連安保理決議を順守し、持続的に交渉を継続する」ことを呼び掛けると改めて強調した。

米朝は5日にスウェーデンで実務者協議を行ったが物別れに終わった。スウェーデン政府は2週間後の再協議を提案し、米国務省はこれを受け入れたことを明らかにしている。

*内容を追加しました。

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