北朝鮮の金委員長、トランプ米大統領と「特別」な関係=KCNA

[ソウル 24日 ロイター] – 北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は24日、金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領が親密な関係を維持している、とする北朝鮮政府の声明を伝えた。KCNAによると、金委員長は数日前に「トランプ大統領との関係は特別だと述べた」という。

米朝両国は10月初めに再開した北朝鮮非核化を巡る実務者協議が物別れに終わり、北朝鮮側は米国が「古い見方と態度」をやめないと非難していた。

声明は、金桂冠・外務省顧問の名前で出されており、「米朝間のあらゆる障害を克服し、二国間関係をより良い方向に前進させる原動力が、この親密な関係に基づき、もたらされることを真摯に願う」としている。

一方で、トランプ大統領と異なり「ワシントンの政界関係者や米政権内の北朝鮮政策当局者は理由もなく、北朝鮮に敵意を抱いており、冷戦時代の精神と思想的な偏見に取りつかれている」とも指摘している。

声明はまた、北朝鮮は「米国が年末をいかに賢明に過ごすか」見極めるとした。

金委員長はこれまでに、年末を米国との非核化協議の期限に設定している。

関連記事
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
中国共産党の国家安全部が主導する研究機関は、AI技術とビッグデータを利用してカナダの華人議員の個人情報を密かに収集している。
米イエレン財務長官の最近の訪中は、新たな貿易戦争の予兆であるとする見方がある。イエレン氏は中国当局に対し、ダン […]
全世界の軍事費支出が9年連続で増加し、過去最高値を再び更新したことが明らかになった。スウェーデンに本部を置くシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」が22日(現地時間)に公開した報告書によると、昨年の全世界の軍事費支出規模は約2兆4400億ドル(約772兆円)に達すると集計された。