米、シリア油田地帯に戦車投入へ IS封じ込めに駐留拡大=国防長官

[ブリュッセル 25日 ロイター] – エスパー米国防長官は25日、過激派組織「イスラム国(IS)」が勢力を拡大し油田を掌握することがないよう、米国がシリアの油田地帯に戦車などを投入し、軍の存在を拡大させると述べた。

トランプ大統領がシリアからの米軍の一部撤退を決めたことをきっかけにロシアがこの地域で影響力を拡大させるなどの動きが出ており、エスパー氏のこの日の発言で米国の対シリア政策の混乱ぶりが改めて浮き彫りになった。

エスパー氏は北大西洋条約機構(NATO)国防相会議出席のために訪れているブリュッセルで行った記者会見で、「イスラム国が油田を掌握しないよう、米国は現在(シリアの)デリゾールでのポジション強化などの措置を取っている」とし、「こうしたポジション強化には機甲化された部隊も含まれる」と述べた。機甲化部隊には通常、戦車などが含まれる。

ただ、この地域に現在駐留する米軍の規模や、今後新たな軍が投入されるのかについては明らかにしなかった。

米軍の一部撤収を受けてイスラム国が勢力を盛り返すという懸念が出る中、トランプ大統領は23日、小規模の米軍部隊を「油田が存在する」シリアの地域にとどめると表明。24日には「原油の安全は確保された」とし、「米軍はシリアから別の地域に移動している」とツイッターに投稿していた。

エスパー長官は25日、同じくNATO国防相会議に出席したトルコのアカル国防相と個別に会談。トルコによるシリア攻撃の混乱に乗じて逃走したとみられるイスラム国の戦闘員のうち約100人の身柄を再拘束したとアカル国防相が述べたことを明らかにした。

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