米下院民主党、弾劾調査を公の場に 決議案を31日に採決

[ワシントン 28日 ロイター] – 米下院民主党は、トランプ大統領の弾劾調査を巡り、調査の正当性を確認するとともに今後の手続きを定めた決議案を31日に採決する方針だ。弾劾調査を公の場に移す手続きを示す見通しで、調査は新たな局面を迎えることになる。

トランプ大統領や共和党議員は弾劾調査について、下院本会議で承認されていないため無効だと主張。調査が関係者による非公開の証言の形で行われていることも批判している。決議案の採決は共和党のこうした批判に対処する格好となる。

民主党のマクガバン下院議事運営委員長は28日、「(調査の)透明性を確保し、今後について明確な道筋を示す決議案を提出する」と述べた。

民主党のシフ情報特別委員長も、決議により「公開型の公聴会の形式」が確立されると指摘した。

米国憲法は弾劾調査の基本ルールを定める幅広い権限を下院に与えており、民主党は下院のルールに従っているとしている。

民主党のペロシ下院議長は党の下院議員への書簡で、「現在行われている調査の正当性を確認」し、今後の公聴会がどのように行われるかを明確にする決議案を週内に採決する考えを示した。党幹部側近によると、採決は31日に行われるという。

ペロシ氏は、トランプ大統領側の法的権利を守ることも約束した。

決議案では、弾劾調査を行っている下院委員会が収集した証拠を下院司法委員会に送付する際の手続きについても大枠を示す見通しだ。司法委員会は、これらの証拠を踏まえて「弾劾条項」と呼ばれる訴追の採決を行うか判断する。

*内容を追加しました。

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