メキシコで米国人9人殺害、トランプ氏が麻薬カルテル撲滅訴え

[メキシコ市 5日 ロイター] – メキシコ北部の米国境沿いの州で4日に米国籍の末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)信者の女性や子ども9人が殺害される事件が発生し、トランプ大統領は5日、メキシコに麻薬カルテルの撲滅「戦争」を遂行するよう求めた。

事件についてはメキシコ政府が背景などを調べているが、ドゥラソ治安相は同地域で麻薬組織の対立が頻発していることから、女性や子どもらが誤って殺害された可能性があるという見方を示した。

トランプ氏はツイッターで「麻薬カルテルは巨大化して大きな力をつけているため、撲滅するには軍隊が必要だ。今こそメキシコは米国の力を借りて麻薬カルテルに戦争を仕掛け、この世から一掃すべきだ」と述べた。

ロペスオブラドール大統領は記者会見で「トランプ大統領とこれから話をして、支援に対する感謝の意を表すつもりだ」と表明。同時に「この問題に関して外国政府の介入は必要ではないと思う」と語り、米国の支援は受けない意向を明らかにした。

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