ジュリアーニ氏、元大使に中傷工作=米国務次官補代理

[ワシントン 7日 ロイター] – ジョージ・ケント米国務次官補代理がトランプ大統領の弾劾調査で、トランプ氏の顧問弁護士ジュリアーニ氏がマリー・ヨバノビッチ元駐ウクライナ大使の召還前に「虚偽だらけ」の中傷工作を行っていた、と証言したことが明らかになった。

ケント氏が10月15日に行った非公開証言の記録が7日に公表された。

ヨバノビッチ氏は5月に突如、召還された。

ケント氏は、ジュリアーニ氏がヨバノビッチ氏に対して中傷工作を行ったと証言。「ヨバノビッチ氏に対するジュリアーニ氏の主張や非難は全く根拠がなく、偽りだった」と述べた。

また「ジュリアーニ氏はその時点ですでに数カ月にわたり、うそや不正確な情報だらけのキャンペーンを行っていた。同氏はうそのキャンペーンを継続した」と証言した。

ケント氏自身もジュリアーニ氏の標的となったが、ある国務省高官から、黙っているよう忠告されたという。

ケント氏は証言の中で、ジュリアーニ氏に73回言及した。

ジュリアーニ氏は、バイデン前副大統領の息子が役員を務めたウクライナのガス会社への捜査を阻止する狙いで、バイデン氏が同国検事の解任を求めたとして、ウクライナにバイデン氏の調査を働き掛けた。

また、ジュリアーニ氏はロイターに対し、ヨバノビッチ氏の召還に向けた動きに自身が関与したと述べている。

民主党は来週開始する公聴会を前に、関係者による非公開証言の記録を公表している。ケント氏は13日に公聴会で証言する。

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