ボリビア大統領辞任、ベネズエラなどに強いシグナル=トランプ氏

[ワシントン/モスクワ/ラパス 11日 ロイター] – トランプ米大統領は11日、南米ボリビアのモラレス大統領の辞任で、同国の民主主義が保たれるほか、ベネズエラとニカラグアの「非合法体制」に強いシグナルが送られていると述べた。

大統領は声明で、前日のモラレス大統領の辞任は「民主主義にとって重大な瞬間だ」と述べ、「これらの出来事は民主主義と国民の意思が常に優先されるという強いシグナルをベネズエラとニカラグアに送っている」とした。

ロシア外務省は11日、モラレス大統領辞任について、ボリビアの野党勢力による暴力の拡散が原因と非難した。また、モラレス政権は問題解決に向けた対話を模索したがクーデターによって実現しなかったとの見方を示した。

ロシアの原子力機関はボリビアに原子力研究開発センターを建設中。モラレス大統領は今年6月にロシアを訪問し、プーチン大統領と会談した際、ボリビアのガスとリチウムを協力分野に掲げていた。

ロシア政府はボリビアに混乱収拾を呼び掛けるとともに、外国勢力がこの危機に介入しないことを望むとした。

また、10月のアルゼンチン大統領選で勝利した左派のフェルナンデス氏は、メキシコと同様、モラレス大統領の辞任はクーデターとの見方を示した。

一方、右派のブラジルのボルソナロ大統領はツイッターに「素晴らしい日」と投稿。モラレス大統領辞任に言及したものとみられる。

関連記事
ウクライナ保安庁(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領と複数の高官を対象としたロシアの暗殺計画に関与したとして、国家反逆などの容疑でウクライナ国家警備局の大佐2人を拘束したと発表した。
中華民国の新政権就任式に向け、台湾日本関係協会の陳志任副秘書長は7日、外交部の定例記者会見で、20日に行われる頼清徳次期総統の就任式に、現時点では各党・会派から37名の日本国会議員が37人が出席する予定だと発表した。過去最多の人数について「日本側は新政権をとても重視している」と歓迎の意を示した。
5月6日、米国ホワイトハウスは、ロシアによる法輪功学習者の逮捕に対して、再び声を上げ、中共とロシアの関係の強化に懸念を表明した。 中国での法輪功学習者に対する迫害は、生きたままの臓器収奪を含めてすでに有名だが、先週、ロシア警察が突然4名の法輪功学習者を逮捕し、その中の46歳のナタリア・ミネンコワさんが2ヶ月間の拘留を受けたことが判明した。
ゴールデンウィーク中に外国人労働者の受け入れ拡大に向けた法改正の審議が進む。識者は「実質移民解禁ではないか」と危惧する。こうしたなか、いわゆる移民政策推進に一石を投じるオンライン署名が行われている。半年間で7500筆もの署名を集め、コメントも2300件を上回る。
現在、法廷はトランプ前大統領に対し、4月15日にニューヨークで始まった刑事裁判について沈黙しろと命じた。これに対して一部の弁護士は、この命令が違憲であり、言論の自由の侵害であるとしている。