生命の不思議 僅かな脳組織でも正常に生活できる

仕事で上司から「もっと頭使えよ」と言われたことはありませんか? 徹夜で一生懸命つくったプレゼン資料を上司に提出してこんな事を言われたら腹を立てる人もいるでしょう。「もっと頭がよかったらなあ」と思う人もいるかもしれません。しかし世の中には脳に大きな欠損があるにもかかわらず、身体に障害がほとんど見られず、正常に生活している人がいるようです。

イギリスに住むシャロン・パーカー(Sharon Parker、女性)さんは、看護師として働く3児の母です。彼女の検査結果を見るような機会でもなければ、彼女の脳に大きな異常があるとは誰も思わない程、シャロンさんはごく普通に生活していました。しかし、彼女は重度の水頭症患者であり、脳組織は健常者の10~15%しか残っていませんでした。

水頭症(すいとうしょう)とは、脳脊髄液の産生、循環、吸収などいずれかの異常によって髄液が頭蓋腔内に貯まり、脳室が正常より大きくなる病気です。脳脊髄液による脳の圧迫程度によって、脳機能が影響を受ける度合いも変わります。

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