米国とオーストラリア、重要鉱物開発プロジェクトの支援で協力

[20日 ロイター] – オーストラリアと米国は、リチウムやコバルトなどの重要鉱物の開発計画を連携して支援する。オーストラリアのカナバン資源・北部担当相が20日、明らかにした。中国が圧倒的なシェアを持つ市場での協力を強化する。

カナバン氏の事務所が発表した声明によると、同氏と米国のロス商務長官がワシントンで会談し、こうしたプロジェクトを資金面で支援するために協力する準備に入った。

「重要鉱物の需要は世界的に増大しており、オーストラリアの鉱山会社が安全で安定したサプライチェーンに組み込まれ、米国などの主要経済大国での需要拡大に対応する余地が生まれる」とカナバン氏は述べている。

中国は電気自動車やスマートフォンの製造に使用されるレアアース(希土類)の生産量で世界一。米中貿易戦争で中国がレアアースを切り札に使うのではないかとの懸念がくすぶっている。

カナバン氏の声明は中国には言及していない。

中国外のレアアース生産で世界最大手の豪ライナス<LYC.AX>は今年5月、米国のブルーライン社との間で、テキサス州にレアアース加工施設を建設する覚書を結んだ。

豪政府機関のオーストラリア地球科学機構(ジオサイエンス・オーストラリア)と米地質調査所(USGS)は19日、両国の重要鉱物の埋蔵量などについて理解を深めるために協力することで合意した。

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