香港行政長官「法と秩序の回復を最優先」、閣僚交代の可能性排除せず

[香港 10日 ロイター] – 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は10日、閣僚を交代させる可能性を排除しなかったものの、法と秩序の回復が最優先課題だと述べた。

ラム行政長官は、定例の訪問として14日に北京を訪問し、年初来の香港の状況について中国政府に詳細に報告すると明らかにした。

政府への抗議デモが長期化し、ラム氏と閣僚には一段と圧力がかかっている。

蘋果日報は10日、中国政府が香港政府の閣僚を年内に一斉交代させる方向で検討していると報じた。

ラム長官は定例のメディア向け演説で「現在の最優先課題は、法と秩序を回復し、香港が経済的にも社会的にも前進し続けるようにすることだ」と述べた。

そのうえで、閣僚の一斉交代は「差し迫った課題」ではないと述べ、閣僚交代が選択肢としてあることを示唆した。

香港では8日、11月の区議会議員選挙で民主派が大勝して以降最大規模のデモが行われた。[nL4N28I0V9]

ラム長官は、デモが比較的平和的で安心したと述べるものの、裁判所や政府庁舎周辺で火炎瓶を投げるなどの行為を非難した。

*内容を追加しました。

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