フェイスブックに「反弾劾広告」、トランプ陣営が民主党に対抗

[ワシントン 11日 ロイター] – 2020年米大統領選で再選を目指すトランプ大統領の陣営が、フェイスブック上で大統領弾劾を非難する広告を展開し、弾劾訴追を目指す民主党の動きに抵抗していることが分かった。

ロイターがフェイスブックの公表したデータを分析したところ、5日までの1週間で「弾劾」に言及があるトランプ大統領の広告は2500を超えた。

広告では、下院民主党が主導する弾劾調査は「根拠なきまやかし」を生み出していると批判し、再選に向けトランプ大統領への献金を要請している。

トランプ大統領のフェイスブックページに3日掲載された広告では「魔女狩り弾劾を行う民主党を止めることができるのは、愛国心の強い米国人によるトランプ大統領への支持のみだ」としている。

米下院司法委員会は前日、トランプ大統領弾劾決議案の概要を発表し、権力乱用と議会妨害の2条項を弾劾訴追の根拠とする方針を明らかにした。司法委は12日に投票を実施し、弾劾決議案を下院本会議に送付するかどうかを決定する。本会議に送られれば、来週にも採決が行われる見通し。下院では野党民主党が多数を占めることから、決議案の可決はほぼ確実とみられている。

 

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