米、ベネズエラへの追加制裁を検討=担当特使

[ワシントン 6日 ロイター] – 米国のベネズエラ担当特使、エリオット・アブラムズ氏は6日、ベネズエラに対する圧力を強めるため、米政府が追加制裁を検討していると明らかにした。

ベネズエラでは、マドゥロ政権与党の統一社会党(PSUV)が5日の国会で、かつて野党に所属していたルイス・パラ議員を国会議長に選出した。一方、野党勢力は議場から閉め出された。

マドゥロ大統領に対抗して昨年1月に暫定大統領就任を宣言したグアイド氏などの野党議員らはこれに反発し、即座に新聞社の社屋で投票を行い、グアイド氏を国会議長に再選。大統領に続き国会議長も正統性を主張する2人が並立するという事態となっている。

アブラムズ氏は記者団に「追加制裁を検討している。個人を対象にした制裁や経済制裁など、ベネズエラへの圧力を一段と強める措置を検討している」と語った。

また、民主的な野党勢力を支援するため、かなりの予算を議会が割り当てたとし、どのように活用するかを考え、他国の支援を取り付けることを試みると説明した。

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